佳日

 午前中にカラオケへ。日記を見れば1月18日以来で、2ヶ月近くぶり。思えばあそこらへんからここまで、インフルエンザや咳など、ダラダラと体調不良が続いていた。それらがいちおうの(ファルマンはいまだに副鼻腔炎の薬を服んでいる)解決を見て、ようやくカラオケに行けた。
 唄ったのは順番に、「ゲッターロボ!」(ささきいさお)、「手を繋いで帰ろうか」(欅坂46)、「おジャ魔女カーニバル!!」(MAHO堂)、「誰がために」(成田賢)、「愛をこめて花束を」(Superfly)、「民衆の歌」(ミュージカル「レ・ミゼラブル」より)、「なごり雪」(イルカ)、「ボルテスVの歌」(堀江美都子)、「君は薔薇より美しい」(布施明)というラインナップ。方向性が見えない選曲だと我ながら思う。「おジャ魔女カーニバル!!」と「誰がために」は最近になってきちんと聴き、これはいい歌だと思った。そしてそのどちらも作品そのものにはまるで触れたことがない。歌しか知らない。それなのにカラオケのディスプレイには実際のアニメ映像が出てきてくれて、しかしアニメそのものにはなんの思い入れもないので、なんか恐縮した。「愛をこめて花束を」は後半息切れした。「なごり雪」は季節的な選曲。そして最後の2曲はもはや持ち歌と言ってもよく、とにかく気持ちがよかった。
 カラオケは持ち込みOKの場所なので、事前にマクドナルドに寄って、今日から始まったドラえもんのハッピーセットを買ってから行った。そしてワンオーダーの店なので、仕方なくチョコレートパフェを頼んだ。ハッピーセットでカラオケでパフェ。お前ら夢のようじゃないかよ、と子どもたちに対して思ったが、子どもたちがそのことを実感していたとは思えない。まあ子どもがそんなことを噛み締めても気持ち悪いか。もちろん純粋に愉しんではいた。
 そのあとはいつもの流れで図書館を済ませた後、公園にも立ち寄る。ここのベンチでおにぎりを食べて、それから鳥にパンをやったりした。鳥はいつものパターンで、やっているうちにどんどん増えた。基本的にカモにやろうと投げるのだが、投げているとハトもやってきて、さらにはよく見ればスズメもやってきていた。しかしふてぶてしいハトに較べ、スズメは「いや、お前ら、人間のくれるものにありつこうと思って寄ってきたんじゃないのかよ」とツッコみたくなるくらいに警戒心が強く、スズメにも少しくれてやるかと体の向きをスズメ側に向けたら、もうそれだけで数羽が驚いて飛び去ってしまい、「コ、コミュ障……」と思った。
 それから車の整備工場に寄って、エンジンオイルとエレメントの交換をしてもらう。ずっとしてもらわなければと思いつつ、ずっと、本当にずっとサボっていたのだが、先週の洗車や芳香剤設置などで勢いがつき、いよいよやってもらうことにした。もちろん何千円か掛かったわけだが、いざやってもらったら簡単なことであり、これからはもうちょっとサボらずに(と言うかきちんと規定のキロ数に達したときに)やってもらおうと思った。そこからの帰り道、もちろん走りそのもので実感する部分なんかはないけれど、なんとなく気持ちが違った。
 帰宅後はのんびりと過す。晩ごはんを餃子にしたので、その下拵えなどする。前回の調理から、すっかりキャベツ派から白菜派に鞍替えしたので、今回も白菜を使用する。白菜のほうがきちんと水分が絞れて、締まったいい餡ができる気がするのだ。今回は大人も子ども区別せず、全体の餡にキムチを刻んで入れた。このくらいなら辛くなどなく、旨みに寄与するだけだろ、と判断した。あと隠し味に粉チーズなんかも入れた。
 出来上がった餃子は、もちろんとてもおいしかった。僕の作る餃子はいよいよおいしい。餃子と焼きそばとビールのお店を出そうかな。そのくらいおいしい。ビールをグビグビ飲む。飲むビールを、先日から糖質オフのものに変えた。なんか30代半ばになり、そんなことをしてみた。
 そんな感じの休日だった。カラオケ、図書館、公園、オイル交換、餃子。充実していた。